子供の命より「家族」を尊ぶ日本社会の異常性

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・子供の虐待が絶えない理由は、母親だけが悪いだけではない。
・家族や夫婦を幻想の世界で捉えていて、現実と乖離している。
・家族の繋がりではなく、個人のレベルで子供を育てることが必要です。

 

私たちの社会は温かげな何かの幻覚をぼんやりと見たままで、現実社会のどこかで最も弱い輪に負荷が掛かってブツリとちぎれ、小さい命が失われてしまうのを、いまだに救うことができない。

引用元

https://president.jp/articles/-/29907

 

幼児虐待のニュースが後を絶ちません。そのニュースを聞くたびに、守ってあげられなかった母親に責任の重さを押し付けられます。しかし、この筆者はそれだけが問題ではないと提言しています。
現代の日本の家族や夫婦の幻想を抱いているのではないかとのこと。家族に自己治癒能力や自浄作用など、もともとなかったのではないか、とのことです。
子供を守れない家族が現実にいるので、その通りだと思います。しかし、すべての家族がそのような関係性ではないと思います。
家族よりも個として、子供を守れるかどうかの資質が求められる時代になったのでしょう。
その役割を児童相談所だけに押し付けるのも間違っています。
子供が悪い事をした時に、近所のおじさんやおばさんが叱ってくれたように、地域で子供を育てることが必要でしょう。
子供は、親のものではありません。家族のものでもありません。子供は社会のものであることを多くの人に認識してもらいたいです。
そのことで、社会が子供を守る事ができます。子供が虐待されている気配は近所の人が一番早く気づくことができます。
その時に、家族という幻想をもたなければ、すぐに救出できる行動ができるはずです。