年収250万円で父の借金700万を肩代わり…37歳・漁師の嘆き

https://img.cdn.nimg.jp/s/niconews/articles/images/3629742/bef9243a23f95a0d839d7b95d48197dc5606c4238cfad03ac3dad5b385db1f2ca9965dc9b4ee393cd3fae6ab81a24b3b8ed4fa4659c46e6c7d7530881356a80f/300x300s_FFFFFFFF?key=d779f0c4fb6d6d7b63ce643fe57a81bec6c67a3db17ea6b3ab841109fa138f41

 

日本の相対的貧困率は15.6%――。この数値は本当に真実を語っているのか。東京と地方では年収や生活水準が異なるにもかかわらず、これまで一緒くたに語られてきた貧困問題。東京型貧困と地方型貧困に分けて考えたとき、日本のリアルが見えてきた! 今回は、独特のコミュニティに苦しむ地方型貧困の実態に迫ってみた

世襲制度が根強く残る漁村では父親の借金肩代わりは当たり前
――永田英嗣さん(仮名・37歳/独身)・漁師・年収250万円

「子供の頃から漁師になることを決められていて、高校を卒業すると同時に父と海に出るようになりました。そして6年前に父が漁師を引退し、漁船を引き継ぐことになったんです。700万円のローンの残債とともに……」

 広島県の島しょ部に住む永田英嗣さんはそうため息をつく。肝心の魚も思うように獲れない。

「20年ほど前は、一日に5万円近い水揚げがあることもザラだったけど、今は2万円あればいいほう。燃料代も高騰しているので、一日操業しても儲けが8000円にもならない日がほとんどですね」

 永田さんは海から上がるとケアワーカーとしても働いている。2つの収入を合わせても月収は20万円程度だ。そのなかから、漁船のローンを毎月5万円ずつ返済しているのだから、生活は苦しい。

「両親と同居なので、家賃がかからないのが唯一の救い。でも、築80年の木造住宅は修繕費もバカにならなくて、この前も水道管の修繕に10万円かかった。それでも、僕は長男ですから仕方がない」

 そう笑う永田さん。都会より家族の結束が強い田舎ならではのケースと言えそうだ。

 

news.nicovideo.jp

親の借金って・・・