女性は整形したほうが幸せ

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81UvQTD9ArL.jpg

 

「S Cawaii!」(主婦の友社)SPRING号は、「とにかくかわいい目になりたい(ハート)まるごと一冊アイメイクspecial!!」と、とにかくアイメイク押しの1冊です。表紙には、「1,000円台でどこまでカワイイ目になれるか」「最新コスメ&王道テク&反則ワザまで! 目がかわいくなれば、すべてが解決(ハート)」という文字が並んでいます。反則ワザってなんだよ……とツッコミを入れつつも、とにかくアイメイクの重要性がひしひしと伝わってきます。中身を早速見ていきましょう!

 

 

<トピックス>
◎私たちのアイメイクに欠かせないこの3つカラコン・まつ毛・涙袋を極める!!
◎日本で買える韓国最新ベストコスメ!
◎コンプレックスを殺したら人は幸せになれるのか?新・整形白書Ⅱ

裸眼はスッピンよりも恥ずかしい! らしい

 エスカワ読者の「目」へのこだわりはすさまじく、「私たちのアイメイクに欠かせないこの3つ カラコン・まつ毛・涙袋を極める!!」として、3工程を特集しています。

「たとえスッピンをさらしてもコレだけは手放せない!私たちの最後の砦=カラコン」という言葉と共に掲載されている、89枚(!)のカラコンを見ていたら、自分の目って何個あったっけ……と、思わず確認してしまいそうになりました。韓国モデルがお手本のエスカワ読者はカラコンも同様に韓国のトレンドを追いかけます。「韓国トレンドはハデ→ナチュラルちゅるん系にシフトの模様!?」とのこと。スッピンよりも裸眼が恥ずかしいエスカワ読者ですから、“ちゅるん系”とは一日中つけっぱなしでも問題が起きにくく、水分量を多く含むカラコンだと解釈しました。オシャレと平行して、目の健康について考えていると勝手に安心しましたが、それも束の間。読み進めていくと、「清楚っぽなメイクには、色素薄い系のちゅるん系が相性◎」との文章が。“ちゅるん”という言葉にはコンタクトの品質は含まれておらず、“色素薄い系”を意味しているようですが、どこの辞書に記載されているのでしょうか。

 集合体恐怖症になりかけながらも、編集部の総括コメントまでたどり着くと、「『ちゅるん系』というワードが大量発生!とにかくウルウルなナチュラルな瞳がトレンドです!」と書かれています。うん!? 「ちゅるん系=色素薄い系」という意味でもないらしく、一瞬で図式が崩れました。結局のところ、“ちゅるん系”という言葉はカラコン用語における、オールマイティーに使える便利な言葉のようです。花粉のシーズンも到来することですし、目の健康を意識してほしいと老婆心ながら心配が……。

 

 カラコンページに圧倒される中、ページを読み進めるとまつ毛のページが登場します。「今っぽまつ毛は3大派閥でつくられる!」と、まつエク・パーマ・つけまつ毛について、詳しく紹介されており、まつエクにおいては、太さ3種類・長さ5種類・本数5種類・カール4種類に一言ずつ説明があります。1ミリの差で「自まつより少しのびたくらい」から「自まつより長いけど自然」と印象に差を生むとのことです。“自まつ毛”の毛の1文字ぐらい省略しなくても……とツッコミ欲求を抑え、計300通りもある中から、自分好みのまつ毛を見つけ出す向上心に感服しました。

 

 カラコンとまつ毛が終わり、やっと3工程目の涙袋メイクに突入します。「これがないとマジでカワイくないから。涙袋で目を盛るのはもはや定説」と、ここで初耳の定説が。「つくってます感は卒業!ナチュラル影涙袋」「とことんぷっくり(ハート)が理想。韓国系キラキラ涙袋」と、編集部が自腹購入したコスメで丁寧に解説しています。たとえ、カラコンやまつ毛を頑張ったとしても、涙袋がなければ、「S Cawaii!」の提案するカワイイには近づけないようです。カラコン・まつ毛・涙袋に対する、涙ぐましいエスカワ読者の努力や情熱に、少しだけ感動を覚えつつ、次のページを開くと衝撃の見出しが……。「メイクで毎回つくるの、面倒じゃない!? 涙袋ってやっぱ整形が手っとり早い!?」参考書のように涙袋メイクページを読みこんだ読者、89枚のカラコンを集めた編集部の努力っていったい……。と、壮大なオチが待っていました。

 

自称“メイクが薄い”の裏側に、仕込んだ鬼盛りメイク
 
 次の企画は韓国コスメを自腹で購入し、ガチ検証した「日本で買える韓国最新ベストコスメ!」です。ほかの企画と同様に、アイシャドウ・アイブロウ・アイライナー・マスカラと、アイメイクのフルコースが続きますが、ここではアイメイク以外のチークとリップの使用方法も登場します。「アイメイクが薄くなったらココを盛るのが正解(ハート)」ということらしいですが、写真を見る限り、カラコン・まつ毛・涙袋いずれも鬼盛りのアイメイクで、筆者の目には“薄い”からは程遠いのが実情。エスカワ読者には薄いのかもしれませんが、 同誌の“薄い”の基準を信じて、リップやチークを盛るのは危険ですよ! と注意喚起させていただきたいところです。

■炎上しかねない“名言(迷言)”のオンパレード
 最後に紹介するのは「コンプレックスを殺したら人は幸せになれるのか?新・整形白書Ⅱ」。そうとうなパンチ力がありました……。整形手術により、人生が変わった9名の女性の経験や費用、写真と共に、数々の“名言(迷言)”が並んでいるのですが、この“名言(迷言)”が大問題なのです。

「可愛くなって、男にフラれても次があるって初めて思えるようになった」とあるのですが、忘れかけていたブルゾンちえみのギャグ「地球上に男は何人いると思っているの?35億!」を早急に思い出してくれ! とツッコまずにはいられませんでした。35億人もの男性がいれば、美容整形をしなくても次が現れそうな気がします。

 次に出てきた“名言(迷言)”は「おなかが痛いなら内科、目が悪いなら整形外科」というもの。そこは眼科でしょ……と冷静にツッコミを入れている自分の方がバカバカしくなってきますが、まだまだ大喜利のようにパワーワードが並びます。

「360度、全パノラマ可愛くないとSNS時代は生き抜けられない」という“名言(迷言)”は、小顔&脚長加工を酷使した写真をSNSに投稿し続けた結果、記者会見写真とのスタイルの違いに総ツッコミを受ける工藤静香koki,親子に対するディスりでしょうか?

 極めつけは「女は大学行くより整形したほうが幸せになれると思うんです」と、今にもネットで大炎上しそうな“名言(迷言)”が飛び出します。入試の際、女子学生に対して一律減点した医大が猛批判を受けた一件を知らないのでしょうか……。平成も終わろうとしている中、「女は学力より容姿」なんて、まるで戦後のような言葉にびっくりです。

「S Cawaii!」が提案する“カワイイ”に近づくためには、メイク研究など絶え間ない日々の努力が必要だとわかりました。さらに、その先の美容整形も視野に入れるとなると……。「カワイイ」への道は果てしないです。しかし、美容整形やメイクで完成されたハリボテのカワイイだけで、「すべてが解決(ハート)」すると本気で信じているのだとしたら……。「女は大学行くより整形したほうが幸せになれる」「男にフラれても次があるって初めて思える」といった言葉は、“男に評価されないと幸せになれない”と同義であるだけに、男目線のカワイイに縛られていては、永遠の地獄なのではないでしょうか。学力や内面もバランスよく磨いていく方が幸せになれる思います!

 

引用元

https://www.cyzowoman.com/2019/03/post_224301_1.html

裸眼ってそんなに恥ずかしいのでしょうか?

確かにカラコンしてるとかなり目が大きくなりますよね。

かなり可愛く見えますね!