六本木で入場料1500円の書店が大盛況 

こんにちは、都築寛史です。

 

・出版不況で街の書店が続々と店を畳んでいる中、ユニークな取り組みを行っている書店があります。
・「文喫 六本木」という名前の書店で、初の試みの平日入場料1500円の有料書店で、入場規制をするほどです。
・文喫は立地や品揃え、用途に応じたサービスの戦略などで付加価値を見出した。この成功は出版業界復活の狼煙となるのだろうか。

 

文喫は立地や品揃え、用途に応じたサービスの戦略などで付加価値を見出した。この成功は出版業界復活の狼煙となるのだろうか。

https://www.dailyshincho.jp/article/2019/11041000/

 

 

六本木にある書店「文喫 六本木」が、入場料を有料化にして盛況とのことです。カフェや仕事場、デートスポットに最適ということで評判になっているようです。店長の書店で本を一冊一冊選ぶ行為は、博物館や美術館などで作品を鑑賞することと同じぐらいの価値があるんじゃないか、との発想から入場料をとることを考えたそうです。そのために、在庫を持たず1点1冊だけしか置いていないそうです。そのためにこの売り場スペースだと1万数千冊が限度ですが、文喫では約3万冊の書籍を陳列しているそうです。
書店に対する発想の展開がとても面白いと思いますが、入場するお客がこれほど多いことに驚くことと同時に、まだこれだけアナログな出版物に興味をもっている人がいて安心しました。
店長の語るように、本は一つ一つが作品であり、デジタルでは味わえない芸術性があるのです。デジタルに反するのではなく、別の価値を見出した店長のアイデアに頭が下がります。書籍の芸術性は、古本屋にあったのですが、今はどうなのでしょう。
本を愛する人が、この文喫に集まってきているのか、新しい書籍をアクセサリーとしてとらえている人が集まってきているのか、とても興味のあるところです。