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「清潔感のある男性が好きです♡」

ほぼ100%の女性が口にする、この言葉。

普通のことをしているだけでは、女性の言う「清潔感」のラインを合格することはない。さらに仕事のデキる男性ほど、自身への美意識も高いもの。

近頃では女性と一緒に美容の話ができる男性がモテたりもする。

そこで今回は、美容にこだわる男たちの、実態に迫る。




【今週の美容男子

名前:川越さん(35才)
出身:北海道
職業:外資系金融
美容歴:5年
交際:未婚


脱毛のきっかけは、敏感肌だったこと


女性にとって脱毛は、ワキをはじめ、V・I・Oなど、ごくごく身近な存在と言えるだろうが、実はここ数年で密かに“脱毛男子”が増えているのをご存知だろうか。

それも「エグゼクティブの間では、もはや常識になりつつある」という。そこで、実際に脱毛に通っているという“美容男子”に話を聞くべく、今年5月にオープンしたばかりの男性専門美容サロン、『ダビデクリニック』を訪ねてみた。

取材に応じてくれたのは、ネイビーのスーツを颯爽と着こなす金融マン、川越さん。35歳という年齢にはとても思えないほど、肌がツルツルで若々しい。

お世辞を一切抜きにしても、20代後半で十分通ると思わせるその肌の美しさに、まずは目を奪われた。



デキる男のオーラが漂う
エグゼクティブほど美容に興味シンシンという事実


「仕事柄、お会いするのは経営者の方が多いんです。彼らとの会話の中で非常によく出てくる話題が、実は美容というかアンチエイジングの話なんですね。

で、よくよく話を聞いてみると、みなさんの多くが脱毛済だと。それも僕よりもぐっと上の40代、50代の方ほど経験済み。エグゼクティブの方ほど、脱毛しているんですよ(笑)」

ちなみに脱毛経験済みの彼らの感想はというと…
「ヒゲを毎日剃らないでよくなったから、とにかくラク
「毛穴が目立たなくなるので、肌が綺麗に見える」
「胸やワキの毛がなくなると、肌触りが気持ちいいって彼女からも好評」
などなど、軒並みポジティブなものばかりだったという。



足ももちろんツルツル


「“ビジネスマンとしての身だしなみとして、常識だ”とおっしゃる方も多かったです。脱毛先進国である欧米では、あるほうが失礼という国もありますしね。あと、“やるなら若いうちから始めたほうが絶対いいよ”というのも、いろんな方に言われました」

彼らの話を聞くうちに、川越さんの中にある脱毛に対するハードルはどんどん下がっていったという。

現在はヒゲ脱毛を中心に、脚やV・I・O、上半身はメンテナンス程度に施術を受けているそう。

「脱毛してツルツルになると、服を着た感覚がこれまでとは全然、変わりましたね。うまくは表現できないんですけど、服と皮膚の間に1枚あった薄いベールがなくなったというか、とにかくスルッとしていて気持ちいいんですよ(笑)」


でも脱毛って、痛いんでしょう?実際どんな痛さですか?



「最初に脱毛に興味を持ったのは、ただ純粋に毎日ヒゲを剃るのが面倒くさかった、それだけなんです(笑)。元々、敏感肌なこともあり、毎日シェイバーを当てると荒れてしまうのに悩んでいたのもありますね。それで、友人の紹介で5年前に一度、他のサロンで上半身とヒゲの脱毛に挑戦したんです」

ヒゲ脱毛は1か月1回くらいのペースで全15回、10万円。上半身も同じくらいで、「特に高いとは思わなかった」と言うが、当時の川越さんは激務が続いていたこともあり、定期的に通うことが叶わず、5~6回通ったところでドロップアウトしてしまったのだとか。

「お客さんありきの商売なので、スケジュールがとにかく不規則なんです。特に当時は30代に突入したばかりで、顔を覚えてもらうことに必死で。アポイントが入れば当然、脱毛の予約よりもアポ優先ですから、ドタキャンが続いて…。気づいたら自然と通わなくなっていました(苦笑)」

そしてもうひとつ、ドロップアウトの要因となったのは、痛みだったという。



腕の痛みは比較的少ないそう


「どんな痛み?って、よく聞かれますけど、ゴムで肌をパチン!って、永遠に弾かれているイメージです(笑)。特にひざ裏やあご周り、手の指など、皮と骨が近い部分になればなるほど痛い!」

エステティシャンによると、「男性は女性に比べて脂肪が少ないので、痛みを感じやすいんです。レーザーを照射する度に“アゥ!”と叫び声を上げる方や、あまりの痛みに悶え苦しみ、施術後にはベッドから落ちてしまう男性もいましたね」と教えてくれた。

初めての脱毛体験で、ドロップアウトを後押しするほどの痛みを経験した川越さんだが、今年に入り、再びトライすることを決意したのだそう。



ヒゲ脱毛後はニキビや吹き出物が減ったとか


ちなみに、V・I・Oを終えたあとは、夏場にデニムを履いても股間のムレが気にならなくなったのだとか。

現在通っている『ダビデクリニック』では、顔とV・I・Oの施術の際は表面麻酔をかけるので、以前より痛みは感じないとのこと。

では、気になる女性からの反応は?


「毛があったほうがいい」という女子は少数。概ね好評!


「“男が脱毛する”と聞いて、ネガティブな反応を示すのは、むしろ男性が多い」というのは、川越さんの実感するところだという。

「“男がそんな美容にお金や時間をかける必要はない”とか、“毛がないなんて逆に気持ち悪い”というのは、たいがい価値観が凝り固まった古いタイプの人。成功している人ほど、美容やアンチエイジングには積極的に取り組んでいるという印象ですね」



化粧水と乳液はコスメデコルテのAQローションとエマルジョンを愛用


その一方で、若い世代や女性には、すんなり受け入れられるのを感じるという。

「彼女から美容の知識や情報を教えてもらうことも多いです。食事もそう。きのこ鍋が絶品の六本木と銀座にある『シャングリラズ シークレット』や、打ち合わせにもよく利用する『512 カフェ&グリル』などは、彼女に勧められてから通うようになりましたね。

会食も多いので、可能な限り、体にいいものを食べるようにはしています。脱毛に関して言えば、“肌心地が圧倒的に気持ちいい”と手放しで喜んでもらえていますね。あと面白いのは、食事会で女性と“脱毛あるある”トークで盛り上がれること(笑)」

後輩の男性には、「身だしなみとしてやった方がいい」と勧めてもいるとか。

「朝の身支度が圧倒的にラクになるので、出張が多い人は絶対やったほうがいい。あとね、やはり客商売で重要なのは第一印象だと思うので、そこで清潔感を与えられるかどうかは大きいと思うんです」

そう断言する川越さん。確かに肌だけでなく、身にまとうスーツもオーダーで体にフィットしているし、靴も美しく磨き上げられている。



愛用しているリファと、体に貼るタイプのサプリ


「本来の僕はただの面倒くさがり屋。だから、面倒なことが少しでも減るというメリットがあるなら、お金やプロの手を借りて解決することに抵抗はないんです。

あとは考え方として、自意識=美意識だと思っているので、そこは怠けたくないというか。エグゼクティブの方ほど、そういう部分もしっかり見ているんですよ。仕事に直結する自己投資が出来る人が、一流だと思ってます」

ちなみに、前出の男性専用美容サロン『ダビデクリニック』には、下は17歳の高校生から、上は52歳の経営者まで、幅広い層が通っているという。

美しさを求めるのに、年齢も性別も関係ない。“見られる”という自意識のもと、いかに美意識を高められるかどうか―。

きっと本物の一流への道はそこにある。

川越さんが教えてくれたのは、そういうことなのかもしれない。

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肌と頭皮にこだわる美容師が登場!