出社に8時間…都市機能マヒの大阪 外国人観光客も困惑

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18日の地震は、交通機関の運休が丸一日続き大勢の方が徒歩で帰宅するなど私たちの暮らしに直撃しました。地震に対する都市機能の脆さがあらためて浮き彫りとなりました。

 大阪・梅田と新大阪方面を隔てる淀川。そこに架かる約800メートルもの長い橋を18日夜、大勢の人が黙々と歩き続けていました。

 18日午前7時58分、大阪府内では観測史上初となる最大震度6弱を観測した地震。わずか15秒ほどの揺れの後、大阪の交通網はまひ状態に陥りました。駅にたどり着けなかった電車から避難する人々。出口を目指しトンネルの中を歩き続けた人も。約4時間にわたり立ち往生した東海道新幹線。その橋脚にはヒビが入っていました。

 電車が動かないとなれば頼りはタクシーやバスですが事情はみんな同じ。街のあちこちに大行列が。大阪周辺の高速道路はすべて通行止めとなり、一般道は大渋滞となりました。

 「通行止めの高速には車が1台もなく、その脇を走る一般道が果てしなく渋滞しています」(神崎智大記者リポート 近畿自動車道大阪府門真市付近上空・18日)

 電車が使えないためMBS(大阪・茶屋町)のスタッフも徒歩や自転車で出社。一方で、遠方に住むスタッフは大変な思いをすることに。

 堺市の友人宅にいた記者。タクシーで毎日放送に向かうも渋滞に巻き込まれ茶屋町までは2時間半もかかりました。

 京都市に住む記者もタクシーで大阪に向かいましたが、大渋滞で市内を出るのに2時間近くかかり、高速道路には乗れたものの大阪市内に向かう新御堂筋が渋滞し計3時間半。

 芦屋市に住む記者はまずタクシーを拾うのに1時間半かかり、国道2号で大阪に向かいましたが、隣の西宮市に行くのに3時間以上かかる始末。結局、会社に着いたのは午後4時。自宅を出てから8時間が経っていました。

 「エキスポシティの上空ですが車や人の姿がまったく見えません」(記者リポート)

 「従業員が出社できない」などの理由で臨時休業する施設も相次ぎました。大阪中心部の百貨店では軒並み営業を見合わせ。被害が大きかった地域では、スーパーも営業を休止していました。「KOHYO箕面店」では給水装置が壊れ、店内が水浸しになったといいます。

 「とりあえずご飯を買いに来て…閉まっていた。どうしようもないです」(買い物に来た男性)
 Q.家の状況は?
 「棚が全部倒れたんですけど、まあ大丈夫です」

 都市機能がマヒした影響は外国人観光客にも。

 「日本にいる外国人のつぶやきを解析するサイト『inbound insight』によりますと、地震の影響に外国人観光客も戸惑っていた様子がうかがえます」(記者リポート)

 地震があった18日、大阪にいた外国人の投稿を見ると…

 『大阪でとても強い地震があったけど、僕は無事です』
 『だれか私に関西空港まで行くタクシーを呼んでください』

 中にはこんな投稿も。

 『誰も騒がず、争わず、パニックになっていない。この国から学ぶべきことは多い』

 

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